高さの異なる音が出る塩化ビニール管（ブームワッカー）を使うプログラムもある

トレーニングビート®のプログラムは、クライアントの課題・要望や会場・設備の状況などによって自由にカスタマイズが可能だ。どういった成果を得たいのかをヒアリングし、打ち合わせを重ねた上で実施するため、100社あれば100通りの方法がある。座学の合間にトレーニングビート®を取り入れることで、緊張感をほぐし、集中力を高めるといった使い方も効果的である。

また、ストレスコントロールにも役立つため、メンタルヘルスケアという目的で活用することもできる。リズム運動は、セロトニンやオキシトシンなどの神経伝達物質を活性化し、自律神経を整えてストレスに負けない体質をつくると期待されており、その効果は米国の研究で科学的に検証されているという。

実際にトレーニングビート®を導入した企業の研修担当者からは、「音の一体感とともに参加者の一体感が一気に高まり、絆が深まった」「『画期的な内容だった』との感想が多く、運営側にとっても新鮮だった」といった声が聞かれ、実施後のアンケートでは9割が「満足」と答えている。また参加者個人からも「立場も役割も関係なくフラットに参加できる良いコンテンツだった」「課題解決のための方策を皆で話し合い、実行し、その効果を実感できた」と好評だ。

「リズムは、心臓の鼓動をはじめ生活の全てにあり、誰でも刻んでいるもの。リズムを合わせることは、一体感や共感の醸成に最も早くて効果的な方法なのです。『音楽なんて仕事と関係ない』とか、『太鼓をたたいて遊んでいるだけだ』といった先入観を捨てて、社長さんも社員さんも一緒に太鼓をたたいてみませんか？　想像しているよりも体を使うので、翌日は筋肉痛になるかもしれませんが（笑）」とペッカー氏は話す。

ロックやラテン音楽のドラム、和太鼓、よさこいの鳴子――。ジャンルや種類を問わず、リズムには人の心を動かす力がある。その力を活用したノンバーバル（非言語）コミュニケーションで企業を活性化すべく、ビートオブサクセスは自らのリズムを刻み続ける。

ビートオブサクセス トレーニングビート®
ヘッドトレーナーミュージシャン兼プロデューサー
橋田“ ペッカー” 正人氏