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【コンサル事例】

チームコンサルティング事例

クライアント企業とタナベコンサルティンググループのコンサルチームが取り組んだ経営改善の事例。施策と成果を紹介します。
コンサル事例2022.03.18

山路フードシステム:戦略広報アプローチでこだわりの丹沢滋黒軍鶏をブランド化

 

 

ツール作成からメディア対応まで、コンセプトを貫き世界観を確立

 

—— 商品ブランディングにおいて大事にされた点はどこでしょうか?

 

松井:山路ファームの設立背景や育成方法のこだわりも含めて丹沢滋黒軍鶏の世界観を確立し、打ち出していくことです。そのために、まずは「あたりまえの育て方。ほんものの鶏の味。」という商品コンセプトを決めて、それをしっかりと表現するパンフレットや商品パッケージ、ECサイトなどのツールを作成しました。その上でメディアの選定やアプローチをする。ここまでを1つのプロジェクトとして取り組んだことで、最後までコンセプトがブレることなく統一感が生まれたと思います。

 

—— ブランドの一貫性は重要です。また、ブランディングにおいて松井社長は当初からマスメディアを介した紹介やSNSの口コミなどを重視しておられました。

 

松井:外食事業おいて店舗のブランディングに取り組んできましたが、私はブランドとは企業が一方的に発信するものではなく、人から人に伝わるうちにつくられるものだと考えています。SNSの普及で誰もが情報発信できる時代ですから、「誰かに語りたくなる」という視点が商品ブランディングには欠かせません。ですから、事業化に当たっては積極的に広告を打っていくよりも、マスメディアの紹介やSNSの口コミを通して山路ファームや商品のファンを増やす方向性をイメージしていました。タナベ経営が、実現に向けた具体的なプロセスやスケジュールを明確化し、実施段階でもプロジェクトメンバーをサポートしていただきました。お陰でほぼ計画通りに進めることができました。

 

 

軸となる商品コンセプトを基に作成されたパンフレット(左)と商品パッケージ(右)

 

 

 

 

ブランド化で神奈川県の名産品を目指す

 

—— 約半年のプロジェクトを終えた感想をお聞かせください。

 

松井: 洗練された格好いいパッケージやマーケティングツールに仕上がっており、弊社の思いや世界観を体現する商品ができたと満足しています。社内だけでは、ここまでの完成度は実現できなかったと思います。

 

また、プレスリリースの作成やメディア対応など一連のプロセスを経験したことで、広報スキルの向上や人材の育成につながりました。これは今後の展開において大きな武器になると思います。

 

—— 地鶏の育成や商品の生産体制が確立し、広報の体制も整ってきました。事業拡大を目指す段階に入りましたが、今後の目標をお聞かせください。

 

松井:現在、オンラインショップで販売する商品は6種類ですが、季節商品も含めて商品ラインアップを順次拡充していく予定です。そうしたタイミングを逃さずにメディアへのアプローチやSNSで情報発信して知名度を上げていく一方、こだわりの育成方法やほんものの味をこれからも追求していきます。将来の目標として売上高20億円を目指しながら、今後も品質の向上とブランディングに取り組んでいきたいと考えています。

 

—— 多くの方にほんものの鶏の味を楽しんでいただけるよう、引き続き山路グループの挑戦をお手伝いさせていただければと思います。本日はありがとうございました。

 

 

 

PROFILE

    • 会社名:株式会社山路フードシステム
    • URL:http://www.yamaji.co.jp/
    • 所在地:本店:神奈川県大和市中央林間西3-6-15
    • 設立:1984年
    • 従業員数:220名(パート含む)

※ 掲載している内容は2021年6月当時のものです。

 

 

 

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