3つのシフトに対してどのような貢献(参画)が可能か
「地域をシームレスにつなぐ」ことが求められるものの、まだ地域格差がある、あるいは提供分野・範囲に偏りがあるのが実態である。見方を変えると、シームレスにつながっていないところが事業機会と言える。成熟社会が向かう方向は、より安心・安全、快適な生活であり、これらの実現に向けた事業機会は多い。
100年寿命時代において、健康寿命を100年に近づけていくことが求められる。特に病気になってからの治療(下流対策)ではなく、健康状態の維持、未病予防(上流対策)に注力すべきと言える。いかに日常から健康に取り組むか、言い換えれば、健康投資ビジネスに大きな機会がある。
より精度の高い、効率的な取り組みを行うためには、汎用的・画一的なサービスではなく、個々に対応したサービスが求められる。つまり、個別カスタマイズへのシフトである。
2つの事業領域のうち、どの領域に参入するか
ヘルスケアの4区分のどこに参入するのかを明確にする。
Beauty:美容、Wellness:健康、Health:未病・予防、Medical:治療
ヘルスケアの3区分のどこに参入するのかを明確にする。
カラダ(体)のヘルスケア、ココロ(心)のヘルスケア、クラシ(暮らし)のヘルスケア
上記2つの着眼点はマーケットイン発想である。これに対して、自社の強みと経営資源を考慮したプロダクトアウト発想を掛け合わせると、参入すべき事業領域が見えてくるのではないか。マーケットイン、プロダクトアウトに後先の順位はなく、重要なことは「勝てる場の発見=事業機会×強み・経営資源」である。
ヘルスケア市場は残された数少ない成長市場であり、地域企業との親和性が高い市場である。ぜひ地域貢献に直結するヘルスケア事業への参入・拡大によって、持続的成長を目指していただきたい。
ヘルスケア業界は成熟化社会における国内最大の成長マーケットです。しかし、「ヘルスケアに参入すれば成長できる」というのは過去の話。地域密着型の成長モデルを共に検討しませんか。