その他 2022.05.06

Vol.16 知っておきたい「ビジネスモデル思考」

事業シフトの法則「1T3D戦略」

 

人間は単品ばかり食べていると、バランスを崩して病気になる確率が高まります。事業も同じで、1つの事業に集中しているといずれ経営のバランスを崩すことになります

 

これを予防し、正しく変化(シフト)する事業戦略が「1T3D戦略」です。「T」はテクノロジー(固有技術)、「D」はドメイン(事業領域)であり、ターゲットとなる事業領域を3つ以上創造することを指します。

 

ある事業でナンバーワンになっても、トップであり続けることは難しいでしょう。甘んじることなく「1つの固有技術を駆使して、3つ以上の事業領域を攻略し、リスクを分散しながら、それぞれで“ナンバーワンブランド”の創造に挑戦する」ことが 1T3D 戦略の本質です。

 

ビジネスモデルで成長・収益力が決まる

 

ビジネスモデルとは会社のミッション、すなわち「誰(解決する顧客価値)に対して、何(提供価値)を、どのような手段(提供方法)で提供し、収益はどのように上げるのか」を示したものです。

あなたの会社は、顧客のマインドシェアで何位でしょうか。顧客の心の中にあるものは、1つか2つ、多くて3つ。4番目に思い浮かぶものは、なくても困らない存在です(マインドシェアの法則)。

 

また、マインドシェア1位と2位の商品では、利益率に大きな差が出ることも証明されています。顧客から一番に選ばれる会社、突き抜けるビジネスモデルへとブランディングをしていかねばなりません。

 

ビジネスモデルの変革なくして、成長力と収益力は変わりません。①顧客価値を変える(顧客そのものを変える、または、顧客は同じでも顧客価値を絞り込む)、②提供価値を変える(再発明する)、③提供方法を変える、④収益モデルを変える、⑤勝ち組のマネは負け、という5つを考慮したビジネスモデルの変革によって、成長、収益向上につながります。