ミッションから始めるビジネスモデル
企業の根幹を成す理念は不変のものです。しかし、ミッションは社会課題・顧客課題が変われば、再定義すべきです。
自社を取り巻く社会課題・顧客課題を見つめ直し、①未来に確実に起こる顕在的課題、②未来に起こり得る潜在的課題、③自社の顧客や商品の先にある課題と照らし合わせ、今一度、自社のミッションを再定義してみてください。
変化に強いビジネス構造へ変えていく
事業の見通しを立てる上で大切な点は、事業を取り巻く環境変化のポイントを押さえ、それにより自社の事業にどういう影響が出るのかを先手先行で予想し、チャンスとリスクを見極めていくことです。自社の事業に影響を与える環境変化のポイント(業界の動向、日本経済の動向、世界の動向)を頭に入れ、「自社の経営環境」を認識する上で、次の3点を押さえておくことが重要です。 1.自社の事業の将来性(チャンスとリスク) 2.自社の事業領域の中におけるポジション(業界順位) 3.顧客ニーズ(顧客マインド)・社会ニーズの変化 また、時代が必要とする事業を起こすことが事業開発の王道であり、世の中が必要とする事業は時代とともに変遷します。 大半の事業は数十年の命です。長い社歴を持つ企業は、伝統産業の企業を除き、常に本業を変革しながら存続してきたのです。既存事業に安住することなく、常に事業の変化と成長にチャレンジしていくことが大切です。新しい時代の成長イメージを描くため、過去の成功体験は忘れ、謙虚に顧客を見つめる目を持っておきたいものです。事業シフトの法則「1T3D戦略」
ビジネスモデルで成長・収益力が決まる
ビジネスモデルとは会社のミッション、すなわち「誰(解決する顧客価値)に対して、何(提供価値)を、どのような手段(提供方法)で提供し、収益はどのように上げるのか」を示したものです。
あなたの会社は、顧客のマインドシェアで何位でしょうか。顧客の心の中にあるものは、1つか2つ、多くて3つ。4番目に思い浮かぶものは、なくても困らない存在です(マインドシェアの法則)。
また、マインドシェア1位と2位の商品では、利益率に大きな差が出ることも証明されています。顧客から一番に選ばれる会社、突き抜けるビジネスモデルへとブランディングをしていかねばなりません。
ビジネスモデルの変革なくして、成長力と収益力は変わりません。①顧客価値を変える(顧客そのものを変える、または、顧客は同じでも顧客価値を絞り込む)、②提供価値を変える(再発明する)、③提供方法を変える、④収益モデルを変える、⑤勝ち組のマネは負け、という5つを考慮したビジネスモデルの変革によって、成長、収益向上につながります。
競争力を強化する4つの視点
ブランディングで競争力を高める
4つ目は、「ブランディング」により、ブランドを育て、顧客の創造力を向上させる取り組みです。 ブランド戦略の対象として、企業ブランド、製品ブランド、サービスブランド、テクノロジーブランド、ブランド人材、ビジネスモデルブランドの6つの領域があります。 SNSなどでつながり、拡散する時代は、ブランド価値を高め、いかに熱狂的なファンをつくるかが顧客創造の鍵になります。大企業やBtoC企業だけではなく、中堅・中小企業やBtoB企業も積極的にブランディング活動に取り組むことが大切です。
※本文・図はタナベコンサルティング主催「プロ役員セミナー」のテキストを抜粋して制作しています。
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