その他
2022.03.15
Vol.13 利益を最大化する「プロフィットマネジメント」
「業績構造ツリー」で現場と決算書をつなぐ
プロセス指標は、現場レベルで日々計測している数字を基準に算出されます(現場指標)。現場指標は現場改善のモノサシであり、最終的には決算書の改善につながらなくてはなりません。
そこで、現場指標と経営指標(=プロセス指標と成果指標)を一覧できるツールで管理することが有効になります。
「業績構造ツリー」を用いると、経営指標改善のための現場指標へのブレイクダウンが可能です。現場指標が目標達成されると、売上高経常利益率が改善されるように組み上げる必要があります。
このように、現場指標と経営指標は因果関係にあり、確実に損益計算書の改善につながるアクションを数値化していくことが重要です。
「バランススコアカード」で現場と戦略をつなぐ
バランススコアカード(BSC)は、業績評価システムの1つであり、企業の持つ重要な要素が企業のビジョン・戦略にどのように影響し、業績に表われるのかを可視化するツールです。
BSCは、全社的な戦略に関する一般社員とのコミュニケーションツールとして有効です。特に業務プロセスの視点は現場のリーダーが持つべき視点であり、業務プロセスの改善が最終的には財務改善につながります。
BSCを活用する目的は、経営方針をより全社員の意識・行動レベルに浸透させ、戦略目標を達成させるためのマネジメントを行うこと。全社と現場の視点をつなげることができるため、大企業だけでなく、中小企業においてもBSCの活用の幅は広いと言えます。
※本文・図はタナベ経営主催「業務改善スクール」のテキストを抜粋して制作しています。