その他 2022.03.15

Vol.13 利益を最大化する「プロフィットマネジメント」

 

 

BEPによるコスト構造分析

 

損益計算書は通常、「売上-費用=利益」の構造となっています。改善活動においては、利益を生み出すことが目的であり、「利益+費用=売上」という発想に切り替える必要があります。利益を残すために、どのくらい売上を上げ、どのような費用構造にしていくかを検討していくことが利益管理のポイントです。

 

自社および自部門の費用構造を押さえる手法として、「BEP(損益分岐点)分析」があります。

 

損益分岐点とは、利益がゼロとなる時点における売上高を指します。これを上回れば黒字、下回れば赤字となる分岐点です。収益構造改善をデザインするためには、損益分岐点を押さえることが基本となります。

 

 

 

 

実際の売上高と比べ、現状の収益構造が安定して収益を生み出す体質なのかを判定する指標の1つに、損益分岐点操業度(損益分岐点比率)があります。

 

この指標の数値が低いほど、より安定して利益を上げられる体質と言えます。例えば、損益分岐点操業度が100%を超える場合は赤字を意味するので、変動費や固定費を見直し、損益分岐点の水準を低くする必要があります。