Vol.11 チームで生産性を高めるには
リーダーは、チームワークを成立させる「共通目的」「機能分化」「自発行動」の3つをバランスよく意識し、実行することが求められます。バランスが崩れるとメンバーが混乱し、チームの生産性が低下してしまいます。
目的を理解し、役割を認識し、自発行動を取ることで、リーダー自らがモデルになることが重要です。
人間は誰でもクセ(偏り)を持っています。自分自身の状態や特性を理解し、意識的にバランスを取れるリーダーを目指しましょう。
メンバーに問題があると感じたら、リーダーは自身の接し方やアドバイスの仕方について振り返る必要があります。また、メンバーが成果を出せないときは、自分自身の課題として認識する視点が大切です。
業務改善において必要なのは、「数字」と「ロジック」に強くなることです。
数字は、メンバーを納得させ、目標の目線を一致させる手段となります。リーダーの現状認識が主観的だったり、目標が定性的な場合、メンバー全員を納得させ、動かすことは難しいでしょう。
ロジックに強いとは、目標達成に向け「誰もが納得できるストーリーを組み立てる能力」があることを言います。
リーダーは、1人1人の行動とそれに伴う成果の積み上げが、大きな成果になる道筋を描かなければなりません。プロセスがゴールにつながることに納得して初めて、メンバーは能動的に行動することができます。
リーダーシップの本質は「的確な判断力」です。リーダーは目標を共有し、メンバーに対して事実に基づく判断と、何をすべきかを明確に伝えなければなりません。その時「数字とロジック」が、万人を納得させる共通言語として機能します。
「数字」「ロジック」「的確な判断力」をベースにした、生産性向上へのアプローチ方法として、タスクマネジメント(業務管理)、プロフィットマネジメント(利益管理)、タイムマネジメント(時間管理)があります。
タスクマネジメントは、目的にあった形で業務を設計して手順を明確化し、実行改善していく一連の流れを指します。プロフィットマネジメントは、儲けの構造を理解し、業績のツボを押さえ、数字を用いた管理で利益を生み出すこと、タイムマネジメントは仕事の優先順位を明確にし、チーム全体の効率化・生産性向上をしていく能力です。