その他 2021.10.05

Vol.10 人を育てる「タナベ式メソッド」

 

 

業績を上げる突破口をつくる

 

突破口づくりの基本は、「行動する」ことです。経営は行動であり、行動しなければ業績は上がりません。

 

しかし、概して行動面の壁は厚く、強い始動エンジンや起爆剤を仕掛けなければ、この壁は破れないものです。また、あれやこれやと欲張ってみても、実行できるものではありません。「行動する」ことに徹し、成功させる道が、突破口づくりです。

 

「知る=現状認識」と「選ぶ=価値判断基準の体系化」は、「行動する」ことを成功させるためにあります。問題の核心をつかみ、ゆるぎない判断の裏づけがあれば、行動に迫力を生み、途中で迷い、挫折することがありません。

 

突破口づくりの基本は、次の3つのステップです。

 

1.狙いを絞る
2.ヒト・モノ・カネ・時間などの経営要素を集中動員する
3.要となる日常活動のプロセスを型決めし、反復徹底させる

 

また、突破口づくりの決め手は、次の5点です。

 

①業績直結であること
②仕事のリズム、流れが変わること
③全員参加の体質革新運動であること
④突破口作戦のネーミングが分かりやすいこと
⑤反復継続すること

 

突破口作戦の決定後は、全社で取り組むテーマは何か、部門・分野別の重点テーマは何か、誰が担当して、いつまでにやるかといった行動計画をたてるとともに、これを強力に推進する組織(推進本部・委員会・プロジェクトチーム)や、チェックシステム、一目で分かるディシジョンボードづくりなどが必要となります。

 

 

※本文・図はタナベ経営主催「幹部候補生スクール」のテキストを抜粋して制作しています。