その他 2021.05.06

ラストワンマイルの課題を解決し、「非接触サービス」を実現:ZMP

 

 

新たなデリバリースタイルを創造する無人ロボット
ZMPの宅配ロボット。屋内外いずれの走行も可能で、坂道や段差、エレベーターにも対応する。高い機能性だけでなく、心を和ませる愛らしい
デザインも魅力だ

 

 

自動運転やロボットの先進技術で社会課題の解決を目指すパイオニア企業、ZMP。同社が開発した物流現場の搬送を無人化する物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」は、台車型ロボットや無人フォークリフト、無人けん引車などの無人化ソリューションをワンストップで提供し、導入実績は200社を超える。

 

そんなZMPが2020年8月、コロナ禍で高まる非接触ニーズに応える宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」を開発。物流現場でも課題だったラストワンマイルの無人化ソリューションを提供する新サービスを始動した。

 

同社は、自律移動が可能なDeliRoによる非接触型無人デリバリーサービスを企画。東京都心に新しく誕生した高輪ゲートウェイ駅前のイベント広場で、そばの無人配送と交通系ICカードを利用する代金支払いの実証実験を行った。ほかにも、飲食店やコンビニエンスストアなど複数店舗の商品を注文主にデリバリーする国内初の実証実験や、配送ロボット活用に向けた日本郵便(東京都千代田区)による公道走行実証実験も実施。注文のコミュニケーションからキャッシュレス決済、無人配送までをトータルに提供する「デリバリーのニューノーマル」への期待が高まっている。

 

また、一人乗りロボット「RakuRo(ラクロ)」、警備・消毒ロボット「PATORO(パトロ)」も実用化へ向けて始動した。RakuRoは、高齢者の散歩、インバウンド向けの観光地の移動や翻訳案内などに利用可能。PATOROは、警備ロボットとしてオフィスの巡回警備や子どもの見守り役を担うほか、商業施設や駅などで自律移動しながら消毒液を散布し、コロナ対策を支援。DeliRoとともに、無人の低速自動運転ロボット3兄弟「LIFE ROBOT BROTHERS」として、海外メディアから注目を集めている。

 

「Robot of Everything」(ヒトとモノの移動を自由にし、楽しく便利なライフスタイルを創造する)をミッションに掲げるZMPによって、2021年はロボットが「安心・安全・低コストな社会のインフラ」に変わる1年になろうとしている。

 

 

 

PROFILE

  • (株)ZMP
  • 所在地:東京都文京区小石川5-41-10 住友不動産小石川ビル
  • 設立:2001年
  • 代表者:代表取締役社長 谷口 恒