はじめに
日本ツクリダスは社員22名(男女比1対1)、平均年齢36歳といった、他の町工場とは一線を画す特徴を持つ。デジタルとデザインを重視した「2DX経営」を掲げており、デジタル面では納期の見える化や図面などの共有、生産管理においては効率化を図り、デザイン面では会社のシンボルとなるロゴをはじめ、働く環境(オフィスインテリア)のデザインも考慮しメディアから注目を集めている。
取り組みの成果として、社員の会社の示す方向性への共感や働きがいの促進など、企業と社員の関係性が強まっている。
同社の思いをシンボル化したロゴ。
5つの星は、「驚き体験・快適体験・満足体験・楽しさ体験・成長体験」を表している
まなびのポイント 1:働きやすい会社へと変革するためのステップ
同社は社員が働きやすい環境を創造するために、「企業は人の集まりである」と定義し、次の5つのステップで変革に取り組んでいる。
1.理念・計画:会社が存在する目的(パーパス)を明確にする 2.人事制度:何を評価しているのかを明確にする 3.環境:居心地の良い環境をつくる 4.仕事の仕組み:仕事のやり方を仕組み化する 5.広報:関係者に伝える
ともに働く人(仲間)を大切にする“わが社らしさ”を軸にした取り組みにより、会社の風土を形成しているのだ。
まなびのポイント 2:働きたいと思える職場環境を整備し帰属意識を醸成
「うちの会社ちょっとオシャレかも」「格好良くて好き」といった社員の共感を重要視し、職場環境はきれいさ・オシャレさ・快適さを追求している。
例えば、照明は明るさや色合いに配りょ、装飾品はオフィスインテリアのノウハウに基づいて配置するなど、社員が「この環境で働きたい」と思える職場環境を創造することで、帰属意識を高めている。
ウェブ会議システムを活用することで、工場・オフィス内で働いている社員をいつでも確認できる
まなびのポイント 3:効率性とユーモアを融合し社員のストレスを緩和
仕事の仕組みにおいては、社員がストレスを感じにくく、楽しく仕事するためのルールが制定されている。例えば、業務依頼は直接手渡さなくても良いよう、依頼したい業務内容をまとめた書類を受け渡すトレーを通じて行っている。自分のタイミングで業務に取り掛かることができるため、時間ロスやストレスが発生しにくいという。
コミュニケーション施策に関しては、社員同士が「ありがとう」を送るウェブシステムを活用。ありがとうを“送った数”が人事評価項目の1つとなっている。
業務依頼を行うトレー(左)、社員同士が「ありがとう」を送り合うウェブシステム(右)