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住まいと暮らしビジネス成長戦略研究会のメインビジュアル
研究リポート
住まいと暮らしビジネス成長戦略研究会
人口減・高齢化・住宅への価値観の変化など「住まいと暮らし」領域を取り巻く環境は著しく変化しています。強みを明確にし勝ち続けるためのヒントを事例企業より学んで頂きます。
研究リポート 2026.03.24

ナレッジキャピタルが提供する「知的創造・交流の場」 ナレッジキャピタル

第3回の趣旨
「住まいと暮らしビジネス成長戦略研究会」では、全国で成長を続ける「住まいと暮らしドメイン」の優良企業への視察を行っている。
第12期のテーマは、「共創で『暮らし』に新たな価値を提供する~地域に必要とされる住まいと暮らし企業を目指して~」である。
第3回となる今回は、ビーバーハウス、JAPAN AI、ナレッジキャピタルをゲスト講師に迎え、その事業戦略について研究を行った。
研究会2日目、参加者はナレッジキャピタルを視察し、「ナレッジキャピタルが提供する『知的創造・交流の場』」について、実際に体験しながら学びを深めた。
開催日時:2026年1月28日(大阪開催)


知的創造・交流の場である会員制サロン「ナレッジサロン」 出所:ナレッジキャピタルホームページ 知的創造・交流の場である会員制サロン「ナレッジサロン」
出所:ナレッジキャピタルホームページ

はじめに

一般社団法人ナレッジキャピタルは、JR大阪駅北部の再開発エリアに位置する大型複合施設「グランフロント大阪」の中核施設、「ナレッジキャピタル」を運営している。

 

同法人は、企業人、研究者、クリエイター、アーティスト、そして一般生活者など多様な人々が集い、サイエンス、テクノロジー、アート、感性といった多彩な「知」を掛け合わせることで、新たな価値やイノベーションの創出を目指している。

 

施設内の会員制サロン、オフィス、ラボ、シアター、イベントホールといったハードウエアと、コミュニケーション人材による人的支援(ソフトウエア)を組み合わせ、産業創出、文化発信、国際交流、人材育成を推進している。

  ナレッジキャピタルを視察している様子 ナレッジキャピタルを視察している様子




知的創造・交流拠点としての場づくり

ナレッジキャピタルは、多様な人材が出会い、協働するための「場」を設計・運営している。その中核となるのが会員制の「ナレッジサロン」だ。ビジネスパーソンや研究者、クリエイターなど約1800名の会員が利用し、日常的な交流や情報交換を通じて、新たなプロジェクトやビジネス機会を生み出している。

 

施設には、利用者同士のマッチングやコラボレーションを支援する「コミュニケーター」が配置されている。単なる貸しスペースではなく、意図的に交流とイノベーションを誘発する仕組みを備えた拠点として機能しているのが特徴だ。実際に、異業種の企業と大学研究者、クリエイターが出会い、新サービスの共同開発や教育プログラムの共同企画などが生まれた事例も数多く報告されている。

  ナレッジサロン内の会議として使用可能な個室スペース 出所:ナレッジキャピタルホームページ ナレッジサロン内の会議として使用可能な個室スペース
出所:ナレッジキャピタルホームページ

体験型ショールーム・研究展示の企画運営

ナレッジキャピタルでは、企業や大学の先端技術や研究成果を、一般生活者が体験できるショールームやラボ展示として可視化している。

 

代表的な取り組みが「The Lab. みんなで世界一研究所」だ。企業や大学のプロトタイプや実験的なプロジェクトを公開し、来場者が実際に触れながら学べる場を提供している。先進的なロボット技術やインタラクティブコンテンツなどが展示され、子どもから大人までが最新のサイエンスとテクノロジーに親しめるよう工夫されている。

 

こうした取り組みを通じて専門家と市民の距離を縮め、研究と社会をつなぐ「見せる研究」、「参加型イノベーション」のプラットフォームとして機能している。

  大学との共同研究結果の紹介・販売ブース 大学との共同研究結果の紹介・販売ブース

国際交流とグローバル連携の推進

ナレッジキャピタルは、国際的な「知の交流拠点」としての役割も担っている。海外の大学・研究機関・文化機関・クリエイター等と連携し、国境を越えた共同プロジェクトやシンポジウム、展示イベントなどを継続的に実施している。

 

また、世界各地から研究者やアーティスト、起業家を招聘し、国内スタートアップや研究者とのネットワーキングや共同研究の機会も創出している。これにより、海外発のイノベーション事例や社会課題への取り組みを学ぶ場が生まれると同時に、日本発の技術やコンテンツを国際社会へ発信する機会ともなっている。

 

さらに、国際会議やフォーラムの会場としても活用され、アジアを中心とした都市・地域との連携や、グローバルな社会課題をテーマとした議論のプラットフォームを提供している。

  国際交流の一環として、キルギスの衣・食文化を体験できるブースを展開 国際交流の一環として、キルギスの衣・食文化を体験できるブースを展開