~未知との出会いを未知を生きる力へ~ グローバルリーダーを育成するリベラルアーツ 国際教養大学
ビジネスモデルイノベーション研究会では、「両利きの経営」における「知の探索と深化の融合・結合の実践」をテーマに様々な分野における秀逸なビジネスモデルを構築し、成功している優良企業を視察訪問している。
第11期第4回のテーマを「リベラルアーツ地域社会課題解決モデル」とし、サブテーマに下記3点をおいて、ゲスト企業の視察を実施した。
1.【ローカル×理念】が生み出すOne&Only
2.垣根を超える学び舎(出会い対話し深めあい紡ぐコミュニティ)
3.ローカルとローカルがつながり、社会・世界の課題解決へ
研究会参加者は、東成瀬テックソリューションズ株式会社の講話、視察、公立大学法人 国際教養大学の講演、キャンパスの視察から、ビジネスリベラルアーツによる育成、社会課題の発見・解決で事業を繋ぐ企業・法人の要諦を学んだ。
公立大学法人 国際教養大学のご紹介
国際教養大学(AIU)は、秋田の地でそれまで日本になかった新しいグローバル教育をスタートさせ、全国各地から学生が集まるとともに、Times Higher Educationの大学評価にも象徴されるように、今や世界が認める大学となっている。
学びのフィールドは、キャンパスをハブとして秋田県全域、提携校のある世界各地へと広がり、多くの卒業生が世界を舞台に活躍している。多様性と活力に満ちたグローバルリーダーを育成するリベラルアーツを学ぶ。
グローバルリーダーを育成する応用国際教養教育(AILA)
国際教養大学は「グローバルリーダー」を「知力と人格に優れ、責任感と情熱を持って世界の舞台で行動できる人間」と定義し、グローバルリーダーを育成する「しくみ」として、2021年4月、「応用国際教養教育(Applied International Liberal Arts: AILA)」という新しい教育手法を導入した。グローバルリーダーとなるべく、「知の統合」と「人間力」の2点を強化した教育となっている。
「統合知の強化」においては、世界で活躍するため、全ての授業において英語をベースとして実施し、未来を展望するために必要な3領域の分野を設定し、1領域を学びの軸足として他領域の知識との統合を意識しながら学びを進められるカリキュラムが整えられている。
また、「人間力の強化」においては教室、寮や宿舎において世界から集う多様な学生と過ごすことのできる環境の整備、学生たちが主体的に企画・実行できる地域交流活動の場を設けている。
グローバルリーダーを育てるAIU唯一無二の教育システム
グローバルリーダーの育成のため、日本のモノサシでは測ることのできない教育システムを練り上げ、次の5つの特徴を持っている。
①英語で学び、他者と協働する力を育むため、全て英語の少人数授業の実施
②世界トップレベルの大学200校以上への1年間の留学義務
③キャンパス内の4人に1人が外国人留学生という多文化共生のキャンパスライフ
④1年次からのキャリア教育をはじめとする多彩な可能性を広げる進路選択支援
⑤能力・意欲・素質を見極め、多様な人材を発掘するための豊富な入試制度
これらの教育システムと多様な教員と充実した設備が学生を支えている。
国際教養大学が描く未来
国際教養大学はミッションとして、「国際教養教育」を教学理念に掲げ、「グローバル社会におけるリーダーを育成」を掲げている。
そして次の10年では、これまで培ってきたあらゆる面での結節点としての機能と応用国際教養教育の発展によって、秋田、日本、世界の課題を様々な主体と協働して解決することにより、知識と実践力、さらには人間力を兼ね備えたグローバルリーダーにふさわしい人材を育成する大学へと進化することをビジョンとして打ち出す。
教育、研究、社会貢献、大学運営の4項目においてそれぞれ戦略を立て、「柔軟かつ持続的な運営基盤」(大学運営)をベースに、国内外の大学等と「地域課題の解決を含む研究力の強化と成果の提供」(研究)をさらに推進し、「多様な主体との協働によるイノベーションの創出」(社会貢献)へと結びつける。そして、その取り組みの中で多様な学びの場を提供する。
理事長・学長