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コンサルティング メソッド 2026.02.18

海外向けプレスリリース配信による露出獲得・認知度向上 伊藤 隆樹

海外PRを成功に導くプラットフォーム

国内市場の人口減少や縮小傾向が続く中、企業は成長の維持に対する危機感を強めている。そのため、海外市場に目を向けた情報発信の重要性が高まっている。


日本企業にとって、「海外メディアにどのように情報を届け、認知を得るか」は、現実的な課題として浮き彫りになっている。言語や商習慣、メディア環境の違いにより、国内向けと同様のPR手法では十分な成果が得られないケースが少なくない。


こうした課題に応える施策として、カーツメディアワークスは、海外向けプレスリリース配信プラットフォーム「Global PR Wire(グローバルPRワイヤー)」を開発し、日本企業・団体の海外PR・マーケティングを支援するサービスを提供している。


Global PR Wireは、日本発の海外向けPR支援プラットフォームである。海外メディアやジャーナリストに向けて、プレスリリースを効果的に配信できる。


単なる配信にとどまらず、対象地域に合わせたメディアリストや、英文プレスリリースとしての品質を保つためのサポートを提供している。配信先については、北米・欧州・アジアをはじめとする世界各国に対応(提携サービスでの配信を含む)しており、IT・テクノロジー、エンターテインメント、製造業、スポーツ、ライフスタイルなど、多様な業界での配信実績を持つ。


また、オンラインメディアを中心とした露出獲得に強みを持ち、認知形成や話題化を目的としたPR活動において高い効果を発揮している。


本稿では、これから紹介する3つの事例を通じて、日本企業が海外現地での認知度を向上させ、事業のグローバル展開を進めるためのポイントを紹介する。


世界中のジャーナリストにプレスリリースをお届けする配信プラットフォーム「Global PR Wire」。海外進出やグローバル展開を目指す企業に広く利用されている

世界中のジャーナリストにプレスリリースをお届けする配信プラットフォーム「Global PR Wire」。海外進出やグローバル展開を目指す企業に広く利用されている
出所:https://globalprwire.com/



Global PR Wireを活用した3事例

日本の地方自治体Aは、観光促進、ビジネスイベントの告知・開催レポート、地域社会への取り組み、知事の活動報告など、多岐にわたるテーマで継続的に情報発信を行っている。


2024年からほぼ毎月、Global PR Wireを通じて海外メディアやジャーナリストに向けたプレスリリースを配信。これまでに1回の配信で200以上の記事掲載を継続的に獲得している。単なるイベント告知や施策紹介にとどまらず、地域の特色や文化、社会的取り組みを広く海外に伝え、特に、観光業の振興や、国際的なビジネスイベントの告知において、海外での認知度向上に成功している。


海外向けオーディオのハード・ソフトウエアを手掛けるB社は、コロナ禍で人が触れ合う機会が制限された際、「リモートで応援できるアプリ」という新しい概念のサービスをグローバル市場に認知させることを目的にGlobal PR Wireを活用した。従来のミュージックやテクノロジー分野にとどまらず、スポーツや一般メディアなど、幅広いジャンルへの露出が目的である。


そこでGlobal PR Wireでは、ミュージック系やテクノロジー系メディアに加え、スポーツ、特にサッカー文化が根付く国やリーグを意識して配信国を選定。オンラインメディアを中心にプレスリリース配信を行った結果、世界各国で390件(2020年6月実績)の記事露出を獲得した。


その後も、「Jリーグ&MLS(メジャーリーグサッカー)版」「MLB(メジャーリーグベースボール)版」「『DAZN(スポーツ専門の動画配信サービス)』コラボ」など、同一テーマを切り口に継続的な情報発信を実施。社会情勢の変化を先取りしたPR展開により、サービス認知の最大化に貢献した。


アニメコンテンツやゲームなどをグローバル展開しているC社は、新作ゲームを公開するに当たり、欧州市場での認知獲得が課題となっていた。


米国では現地子会社による対応が可能だった一方、欧州では言語対応やメディアリレーションの面で十分な体制が整っておらず、外部パートナーを必要としていた。


そこで、Global PR Wireを使って欧州向けに最適化したプレスリリース配信を実施するとともに、画像・動画などの素材を豊富に用意し、メディアが記事化しやすい環境を整備。さらに、主要なゲーム系メディアに対しては、ダイレクトコンタクトによるフォローアップも実施した。


その結果、オンラインメディアを中心に150件以上(2022年7月実績)の記事掲載を獲得した。フォロー活動からは10件以上の記事掲載が生まれ、そのうち主要ゲームメディアでゲームクリエイターへのインタビュー取材と記事化アレンジを実現するなど、質の高い露出にもつながった。課題となっていた欧州市場でのメディア露出を効果的に増やすことに成功したのである。



認知拡大に必要な3つのポイント

Global PR Wireの活用事例から見えてくる、グローバル市場での認知拡大に不可欠なポイントは次の3つだ。


❶ 市場への最適化(ローカライズ)
海外PRは、単に言語を翻訳して発信するだけではうまくいかない。B社の事例のように、現地の文化やトレンドを踏まえたターゲット選定を行うことが、露出獲得の鍵となる。


❷ 継続的なストーリー発信
単発のイベント告知で終わらせず、多様な切り口で情報を発信し続けることが、メディアとの関係構築と持続的な認知形成につながる。


❸ メディア視点に立った環境整備
記事化しやすい画像・動画素材の提供や、記者への個別フォローといったきめ細かなサポートが、質の高い掲載を実現する。


日本企業が海外市場で認知度を高めるためには、単なる情報の配信を超え、前述の3つの要素を戦略的に組み合わせる必要がある。


3社の事例が示す通り、Global PR Wireは単なる配信サービスにとどまらず、企業の課題や目的に応じた柔軟かつリーズナブルなPR戦略の設計・実行をサポートできる。海外PRの成功に向けて、信頼できるパートナーとして、確かな実績とノウハウを提供している。海外市場への広報・マーケティングを検討中の日本企業にとって、Global PR Wireは強力な支援者となるだろう。


PROFILE
著者画像
伊藤 隆樹
Ryuki Ito

カーツメディアワークス(タナベコンサルティンググループ)
PR事業部WIRE局 マネージャー
カナダ・トロント留学後、PR代理店にて海外マラソンイベントやゲーム企業などの広報を担当。その後、ベンチャー企業にて新規事業立ち上げ、ウェブ制作ディレクション、ウェブラジオなどのコンテンツ・プロデュースなどを経験し、カーツメディアワークスに合流。現在はGlobal PR Wireの事業戦略を担当。