2020年を「スタートアップ元年」と捉えて、五つの戦略テーマに取り組み、
自社を丸ごと変えていきましょう
健全な危機感を持ち2030年へと挑む
2020年を「スタートアップ元年」と捉えて、五つの戦略テーマに取り組み、自社を丸ごと変えていきましょう。「できることから少しずつ」「空き時間に一部から」といった姿勢では何も変わりません。一気に変身する「会社丸ごとスタートアップ・プロジェクト」を立ち上げ、ビジネスモデルとコーポレートモデルの両面から変えていくのです。まさに、「屋根を修理するのは、晴れた日に限る」です。
また、自社を変えるには、「健全な危機感」が不可欠です。この危機感は、2030年を変身の期限に設定した上で、「どのような未来にしたいか」「その社会において自社はどのような役割を果たしているのか」という未来像を仮定し、そこから逆算して「今の自社に足りないものは何か」「何をすべきか」を明確にすることによって生まれます。それこそが「スタートアップ・スピリッツ」の起点です。
「未来は予測するためだけではなく、創るためにある」。スタートアップ・スピリッツを胸に、2030年に向かって一緒にファーストコールカンパニーをつくっていきましょう。
PROFILE
若松孝彦
Takahiko Wakamatsu
タナベ経営のトップとしてその使命を追求しながら、経営コンサルタントとして指導してきた会社は、業種を問わず上場企業から中小企業まで約1000社に及ぶ。独自の経営理論で全国のファーストコールカンパニーはもちろん金融機関からも多くの支持を得ている。関西学院大学大学院(経営学修士)修了。1989年タナベ経営入社、2009年より専務取締役コンサルティング統轄本部長、副社長を経て現職。『100年経営』『戦略をつくる力』『甦る経営』(共にダイヤモンド社)ほか著書多数。