子どもたちが未来の社会で活躍できる資質・能力を育てることを目的として2020年に始まった「学習指導要領」改訂に伴い、ICT教育、GIGAスクール構想、ビッグデータ活用など、教育・学習業界を取り巻く環境は大きく変化している。
中でもICT教育、GIGAスクール構想はコロナ禍で加速し、全国の公立の小学校等の96.1%、中学校等の96.5%が、「全学年」または「一部の学年」で端末の利活用を開始した。(【図表1】)
【図表1】端末の利活用の開始状況
また、「学校におけるICT環境の整備状況」は、以下の通りいずれも前年度より上昇。中でも、⑧は前年度比29.7ポイントの急上昇となった。選ばれ続けるために、他との差別化を図るために、学校も企業も大きく変化しているのである。
①教育用コンピュータ1台当たり児童生徒数:0.9人/台(【図表2】)
②普通教室の無線LAN整備率:93.3%
③インターネット接続率(30Mbps以上):98.8%
④普通教室の大型提示装置(プロジェクター、デジタルテレビ、電子黒板)整備率:81.9%
⑤教員の校務用コンピュータ整備率:125.4%
⑥統合型校務支援システム整備率:79.9%
⑦指導者用デジタル教科書整備率:81.2%(【図表3】)
⑧学習者用デジタル教科書整備率:35.9%(【図表3】)
【図表2】教育用コンピュータ1台当たり児童生徒数
【図表3】学習者用デジタル教科書整備率
タナベコンサルティングは、最先端の中でさらに“尖った取り組み”を行っている学校や企業の視察・講義などを通じ、自校・自社の価値を再発見するための「学校・教育ビジネス研究会」を開催している。「今」何が求められ、「この先」何が必要なのか、ビジネスモデル改革のヒントを得られるだろう。
2022年9月29日(木)~2023年5月26日(金)開催、参加申し込み受付中!
視察・講演にご協力いただいた学校や企業の例
学校法人電子学園
教育ビジョンを明確にし、「学び」と「実践」が密接に連動する戦略的カリキュラム
学校法人茂来学園 しなのイエナプランスクール 大日向小学校
教員が「解のない学び」に向き合い、教育について磨き続ける学校
株式会社グルーヴノーツ
自己表現としてのテクノロジー教育、進化し続ける環境づくり