その他
2018.05.31
vol.33 34歳イケメン社長のたくましい言葉
2018年6月号
テレビの舞台裏を支える「あるもの」とは?
テレビ番組成功の必須要件とは、キャスティング、台本、演出といわれますが、それに勝るとも劣らない「重要なポイント」があります。
それは、弁当です。特にロケ先で食べる弁当を「ロケ弁」といいます。日の出から日の入りまで、時には日の出前から夜中まで、休みなく続くロケ先での唯一のお楽しみは「弁当休憩だけ」ということも珍しくありません。
そこで、若いAD(アシスタントディレクター)の一番大事な仕事は「おいしいロケ弁の手配」です。ささくれだった現場も「おいしいお弁当」でしばし穏やかな空気に包まれ、「さ、もうひと頑張りするか!」と、ロケ隊のモチベーションがグイッと高まるものです。
スタジオ収録でも同じです。オンエアではせいぜい1時間、2時間の番組でも、生放送でなければ、面白い場面を編集で切り貼りして作るのが一般的です。何度もある待ち時間を含めれば5~6時間、長ければ半日は外界から閉ざされ、出演者は楽屋とスタジオを何度も往復することになります。ここでも唯一のお楽しみは、楽屋弁当ということになります。
自称を含め「グルメ」の多い芸能界では、ロケ弁(楽屋弁当・収録弁当を含める)がしばしば話題になります。「○○という番組で出るロケ弁は、おいしくてセンスが良い」なんてことを雑誌のインタビューで話すタレントもいて、業界以外の人の間でも、ロケ弁への関心は案外高いのです。