その他 2018.03.30

vol.31 人ごとだった「会見主」を動かしたひと言

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2018年4月号

アナウンサーの私ですが、気が付いたら本連載をはじめ、書く仕事が増えていました。調子に乗って、最近、趣味でブログを始めました。勝手に「会見観察人」と名乗り、テレビやネットで公開されるさまざまな記者会見を、やじ馬的な立場から好き勝手に評しています。

私のように、会見をはたから見る者は無責任に楽しむことができますが、会見に引きずり込まれる側にとっては、まさしく一世一代の「大勝負」です。その時の発言や印象が、その後の人生を決定付ける場合が珍しくないからです。

著名人の不倫騒動から大企業の不祥事に至るまで、思わぬ人が、思わぬ事態に翻弄される姿を目の当たりにするにつけ、「生きていくって大変だなあ」と感じることがしばしばです。話題の記者会見を「思わず見ちゃう」「雑談のネタとして活用している」というご同輩がひょっとしていらっしゃるのではないかと期待して、「とある会見」を振り返ってみることとします。