やっぱり気になる「住まいと暮らしビジネス」-社会課題を解決に導く5つのアプローチ
時代の変化に挑むビジネスモデルづくりが生き残りの鍵
日本における高所得層と低所得層の二極化(格差社会)の進行、デジタル時代の消費者購買意識の変化、少子高齢化社会による労働人口の減少など、従来のビジネスモデルが通用しない時代になっています。
「住まいと暮らし」にまつわる事業領域にも、増え続ける空き家問題、社員の高齢化など、さまざまな課題があります。特に人手不足、中でも、木造住宅建築を担う大工の就業者数は急激に減少(総務省『国勢調査』より)しています。
著者は、多くの慣習がある住宅・建設・不動産業界において、業界の常識を覆すような新しいビジネスモデルを生み出す経営者が排除される現状に警鐘を鳴らします。また、今のような「社会課題解決時代」において、業界の常識に縛られることなく新たなチャレンジに挑戦するためのポイントとして、①ウェブサイトを用いたマーケティング、②自社の価値を正しく伝えるブランディング、③若手社員が活躍できる組織づくり、などが重要であると提言します。
「住まいと暮らしビジネス」は、人の生涯を支える事業分野です。本書は、社会課題を解決に導く5つの戦略アプローチ(①社会課題を解決する独自のビジネスモデル、②ストックマーケットの取り込み、③暮らしの価値提案、④顧客に選ばれるコミュニケーション、⑤住まいをつくる現場力の強化)を主軸に、建設業界の課題解決に取り組む先進の企業事例(大和ハウス工業、敷島住宅、島根電工、平成建設、アルファスグループなど)を紹介。自社のビジネスモデルの変革を目指す建設業界の経営者、建設業界への新規参入を目指す異業種企業の経営者や起業家にお勧めの1冊です。
●定価1,760円(税込)
●仕様四六判、上製200頁
●発行元ダイヤモンド社(2017年発行)