Vol.11 チームで生産性を高めるには
生産性とは、生産性=投入量(インプット)に対する産出量(アウトプット)の比、と定義されています。
インプットするものは、ヒト・モノ・カネ・時間・情報などの経営資源、アウトプットされるものは、付加価値、生産量、売上高です。生産性向上の観点では、最小限の投入量で、最大限の産出量を生み出すことが目標となります。
付加価値に貢献しないインプットは経営資源ではなく、単なる「ムダ」です。このムダをいかに削減するかが、業務改善の第一歩となります。
生産性の向上は「社員満足」にもつながります。生産性の向上により高い給与を得た社員は、さらに高みを目指して改善に取り組みます。社員同士が切磋琢磨し、英知を結集することで、組織全体が活性化していきます。
このように、業務改善は「組織の風土改革」にも寄与するものです。改善が改善を呼び、組織全体の収益力が高まります。善循環のスパイラルを描く企業への進化を目指して、業務改善に取り組んでいきましょう。
チームワークが成立する条件は、共通目的(Mission)、機能分化と役割認識、自発行動の3つです。
共通目的(Mission)
前提として、チームの共通目的(使命感~目標)が明確であること。企業やスポーツにおいては、共通目的や目標があることで初めてチームとして成立します。
機能分化と役割認識
チームの目標を達成する上で、役割の明確化が必要になります。企業では、営業、管理、生産などの機能を分化し、それぞれの機能を発揮することで、チームの総合力を発揮できます。
自発行動
リーダーが指示し、メンバーが実行するという関係性だけでは強いチームにはなりません。チームの共通認識のもと、メンバー1人1人が役割を認識し、自発的に行動できる(=チームワークが発揮されている)状態をつくることが必要です。