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【研究リポート】

PR/広報研究会

クロスメディア時代を生き抜くために欠かせない「PR/広報」の本質的価値と、顧客体験価値向上に成功している企業の事例を通して、最適なコミュニケーション手法を研究します。
研究リポート2024.06.03

現役メディアの目線で語る自社の魅力を最大限に発信する手法:NPO法人ブランドカレッジ

【第2回の趣旨】
当研究会では、報道する立場であるメディア目線からクロスメディア時代の経営モデルに不可欠な本質的価値と最先端事例を学び、メディア・ステークホルダーを戦略的に動かして物やサービスを売る方法や、自社の魅力を最大限に発信する広報・PRのメソッドを提供する。
第2回は、NPO法人ブランドカレッジ理事長の金森匠氏より、一時的な話題性を重視した短期的な発信ではなく、自社の価値を訴求し、中長期的に物やサービスが売れるような広報・PRの方法についてご講演いただいた。

開催日時:2024年4月25日(東京開催)

 

 

 

NPO法人ブランドカレッジ
理事長 金森 匠 氏

 

 

はじめに

 

ブランドカレッジ理事長の金森匠氏は、テレビ局にて報道やバラエティなど、幅広いジャンルで番組の立ち上げに参画した経歴を生かし、ベンチャー企業から大手企業まで企業の広報職1600人が集う「広報は夜の7時」を主宰・運営している。特に、報道や情報番組で培った「埋もれた有益な情報を世の中に発信するポイント」を現役の目線で伝授している。

 

テレビ番組をつくる際に意識していることについて、「興味のない人を振り向かせる。つまり、『自分ごと化させる』ことが重要です」と金森氏は語る。この観点は、企業の広報・PRにも通じ、これらの視点を知ることで自社の魅力を最大限に発信することができる。

 


自社の資産についてグループワークを行う様子

 


 

まなびのポイント 1:自社の資産を「報道価値」のあるニュースに

 

自社の資産とはなにか。それは、「会社の全て」である。では、それらの資産をどのように「報道価値」のあるニュースにするべきか。

 

メディアが見ている方向は、生活者である。世の中にとって利益のあるニュースであること、つまり、報道価値を高めることがメディアに取り上げられるコツだ。

 

鳥の目(俯瞰)、虫の目(至近・複眼)、魚の目(時流)を使い、自社の資産をさまざまな視点で見つめなおし、「生活者にどう役立つか」を考えることが、メディアを通して自社の価値を訴求するポイントである。

 

 

 

まなびのポイント 2:規模にこだわらずターゲットへのリーチに最適な媒体を選択する

 

広報・PRにおいて、全国的なテレビでの取り上げを狙う企業は多い。しかし、最初からテレビなどの大きなメディアではなく、新聞や専門誌への掲載を狙う方法が有効である。必ずしも、大きな媒体を狙うことが良いとは限らないのだ。どの媒体がターゲットへのリーチに強いかを見極め、場合に応じて最適な小規模媒体を選択していただきたい。自分の中に顧客の考えを置き、顧客目線で刺さる発信は何かを考えることも重要だ。

 

また、テレビに取り上げるネタは新聞や雑誌、WEB媒体から選ぶ場合が多いため、情報連鎖が発生する可能性があることも、小規模媒体を選択するメリットである。

 


興味のない人を振り向かせる重要性についての講義

 

 

 

まなびのポイント 3:「なぜ今か」を考える

 

メディアに取り上げられる企業の共通点として、「速報性」が挙げられる。「なぜ今取り上げるのか」を考え、社会の関心が集まるタイミングで訴求することが重要である。

 

有名ビジネス番組が取り上げる企業の共通点は、時流を掴み社会的に注目されていることだ。また、メディアに取り上げられる際は、どのように伝えるかといった「演出」よりも、何を伝えるかといった「本質」が重要である。その本質を伝えるためのポイントとして、生活者の目に止まりやすいキーワードを組み込むことも効果的だ。

 

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